成田エクスプレス用新型車両E259系発表

17年前の1991年に導入された成田エクスプレス用車両253系を、2009年秋から順次置き換える新型車両E259系の導入を昨日のJR東日本社長定例記者会見で発表されました。

導入される車両数は、6両編成22本の132両です。253系が6両編成14本+3両編成9本ですから、全体の定員数と実質の編成数が増えている事になります*1。この編成規模の拡大により、この前の年末年始に上野〜成田空港を我孫子駅経由で運行した臨時列車エアポート常磐のような運行を行えるかもしれません。これは、現在、成田エクスプレスが東京近郊の広い範囲で集客行っている事の強化につながることです。

また、以下の通りに、車両自体の快適性なども向上します。

  • 主要機器の二重化による信頼性や安定性の向上
  • 先頭車へのアクティブサスペンションや、全車への車両間ダンパの装備よる乗り心地の改善
  • 構造改良による静粛性の向上
  • シートピッチの拡大(グリーン車:1,090mmから1,160mmに)
  • 座席付近にコンセント設置
  • 車椅子対応大型トイレの導入
  • 案内表示の多言語化
  • 防犯カメラや荷物置場の盗難防止用鍵の設置によるセキュリティの向上

なぜ、このように、定員や運行本数の増加による利便性や車両の快適性にの向上が行われえるかというと、2010年開業予定の京成成田新高速鉄道線に対抗するためだと思います。
日暮里〜成田空港を最速36分で結ぶこの路線が出来た場合、時間では敵いませんので、乗り換えなしで済む区間を増やすなどの利便性をあげるしかないわけです。

しかし、空港アクセスを意識したデザインはどう変わるのでしょうね? 詳細が楽しみです。

http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2008/02/259.html
JR東日本プレスリリース:成田エクスプレスに新型車両を導入!

*1:単純には編成数では減っていますが、3両編成2本や、6両編成1本に3両編成1本ないし2本を併合して運用していることがあるため、6両編成として考えると、実質編成数は増えているのです